相澤病院で働くさまざまなスタッフが、
お気に入りのモノやコトについて、
思い思いに語る「ものがたり」。
普段は知られることのない、
スタッフのこだわりや医療現場の裏側が聞けるかも。
今回は塩原達也さんにお気に入りを聞いていきます。
病院で働くさまざまなスタッフが、お気に入りのモノやコトについて、思い思いに語る「ものがたり」。普段は知られることのない、スタッフのこだわりや医療現場の裏側が聞けるかも。
今回は塩原達也さんにお気に入りを聞いていきます。
祖父や祖母と一緒の3世代家族で育った塩原さん。
工学系の大学に進学するも、
「祖父や祖母のために、自分はどんなことができるのだろうか」
と思い至り、中退。
派遣アシスタントとして、19歳で介護の道を歩み始めた。
介護の現場が板についてきた2017年の春、
相澤病院で最も患者さんの傍にいるといわれる
介護福祉士に合格。
院内デイサービス*の運営を担当するようになる。
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休止中
祖父や祖母と一緒の3世代家族で育った塩原さん。工学系の大学に進学するも、「祖父や祖母のために、自分はどんなことができるのだろうか」と思い至り、中退。派遣アシスタントとして、19歳で介護の道を歩み始めた。
介護の現場が板についてきた2017年の春、相澤病院で最も患者さんの傍にいるといわれる介護福祉士に合格。院内デイサービス*の運営を担当するようになる。
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休止中
病院の中で最も奥にあって、見晴らしのいい5階。
今は休止中ですが、ここで行っているのは、
外から通ってくる一般的なデイサービスとは違い、
入院中の患者さんを対象にしたものです。
自宅では家事や雑用といった
やるべきことがありますが、
病院では療養の他にすることがあまりありません。
人との関わりも、ぐっと減ります。
ベッドにじっとしている時間が長くなってしまう。
療養のためとはいえ、
動かない日々によって心身の機能が低下しては、
元も子もありません。
そのために行うリハビリテーションも
時間に限りがあります。
そこで、私たち介護福祉士が
デイサービスで生活の機能向上を図ったり、
気分転換を働きかけたりする。
これが院内デイサービスです。
院内デイサービスについて語る塩原さん
病院の中で最も奥にあって、見晴らしのいい5階。今は休止中ですが、ここで行っているのは、外から通ってくる一般的なデイサービスとは違い、入院中の患者さんを対象にしたものです。
自宅では家事や雑用といったやるべきことがありますが、病院では療養の他にすることがあまりありません。人との関わりも、ぐっと減ります。ベッドにじっとしている時間が長くなってしまう。療養のためとはいえ、動かない日々によって心身の機能が低下しては、元も子もありません。そのために行うリハビリテーションも時間に限りがあります。そこで、私たち介護福祉士がデイサービスで生活の機能向上を図ったり、気分転換を働きかけたりする。これが院内デイサービスです。
院内デイサービスについて語る塩原さん
だからと言って、
ひたすらデイサービスに来てもらうわけでもありません。
療養の必要があって入院しているのですから、
一人ひとりに合った程度というものも存在します。
ある方は午前中にレクリエーションをする。
ある方は食事を召し上がり、
また、ある方は一日を通してデイサービスに滞在する。
薬を飲むかもしれません。
そういった状況や医師からの指示について、
毎朝10時にスタッフ同士が顔を合わせ、
リストをチェックしていきます。
ペンで塗りつぶすんです。
デジタルは便利ですが、
読み流してしまう危険性もあって。
デイサービスは
スタッフ同士のコミュニケーションもまた重要ですし。
患者さんと切り絵のレクリエーション
だからと言って、ひたすらデイサービスに来てもらうわけでもありません。療養の必要があって入院しているのですから、一人ひとりに合った程度というものも存在します。ある方は午前中にレクリエーションをする。ある方は食事を召し上がり、また、ある方は一日を通してデイサービスに滞在する。薬を飲むかもしれません。
そういった状況や医師からの指示について、毎朝10時にスタッフ同士が顔を合わせ、リストをチェックしていきます。ペンで塗りつぶすんです。デジタルは便利ですが、読み流してしまう危険性もあって。デイサービスはスタッフ同士のコミュニケーションもまた重要ですし。
患者さんと切り絵のレクリエーション
これ、結婚式のときにたまたま買ったペンなんですよ。
せっかくだから仕事で使おうと思って。
それが意外にも、
自分を奮い立たせるアイテムになっていました。
今でも、ふとしたときに、
実家暮らしで祖父や祖母と毎日接していたときのこと、
結婚を祝福してくれた
スタッフたちや家族への決意を思い返します。
お気に入りはオレンジ色と水色
これ、結婚式のときにたまたま買ったペンなんですよ。せっかくだから仕事で使おうと思って。それが意外にも、自分を奮い立たせるアイテムになっていました。
今でも、ふとしたときに、実家暮らしで祖父や祖母と毎日接していたときのこと、結婚を祝福してくれたスタッフたちや家族への決意を思い返します。
お気に入りはオレンジ色と水色
廃止されたときのことですね。
あの時は、今のように病棟へ赴いてケアをしていました。
とにかく一人ひとりが有意義に過ごせることだけを考えて。
だからデイサービスが再開されたとき、
誰よりも喜んだのが私かもしれません。
「本当は皆さんが集まって、一緒にやったほうがいい」
と再開を強く望んでいましたからね。
患者さん同士で話しているときのあの笑顔は、
日常生活の一場面なんですよ。
その場面をお膳立てするというか、見守るために、
まずスタッフが心から笑顔じゃなきゃいけない。
なので、リーダーとなった今は、
スタッフが笑顔で患者さんに接することができるよう、
患者さんだけでなく、
スタッフにも寄り添った指導を心掛けています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、
院内デイサービスは休止を余儀なくされていますが、
いつ再開してもいいように、スタッフ皆で準備を進めています。
このペンへの想いを胸に。
廃止されたときのことですね。あの時は、今のように病棟へ赴いてケアをしていました。とにかく一人ひとりが有意義に過ごせることだけを考えて。だからデイサービスが再開されたとき、誰よりも喜んだのが私かもしれません。「本当は皆さんが集まって、一緒にやったほうがいい」と再開を強く望んでいましたからね。
患者さん同士で話しているときのあの笑顔は、日常生活の一場面なんですよ。その場面をお膳立てするというか、見守るために、まずスタッフが心から笑顔じゃなきゃいけない。なので、リーダーとなった今は、スタッフが笑顔で患者さんに接することができるよう、患者さんだけでなく、スタッフにも寄り添った指導を心掛けています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、院内デイサービスは休止を余儀なくされていますが、いつ再開してもいいように、スタッフ皆で準備を進めています。このペンへの想いを胸に。
1971年にドイツで誕生し、
今年で50周年といわれる蛍光ペン。
その歴史には、
使い手それぞれの思いが込められています。
塩原さん、ありがとうございました。末永くお幸せに。
※インタビューの内容は公開時のものです。
1971年にドイツで誕生し、今年で50周年といわれる蛍光ペン。その歴史には、使い手それぞれの思いが込められています。塩原さん、ありがとうございました。末永くお幸せに。
※インタビューの内容は公開時のものです。