当院では、医療の質の向上と医療従事者の働き方改革を推進するため、電子カルテと連動した「生成AI活用プラットフォーム」を構築し、2025年10月より本格運用を開始いたしました。

導入の背景と目的

医療現場では、退院サマリーや看護サマリーといった膨大な医療文書の作成が、医師や看護師の大きな業務負担となっていました。当院では、電子カルテベンダーである株式会社ソフトウェア・サービスと共同で、この事務作業を効率化するAIツールを共同検証(開発)いたしました。 この取り組みの目的は、単なる作業の効率化だけではありません。事務作業の時間を削減することで、「医療スタッフがより多くの時間を患者さんとの対話やケアに充てられる環境を作ること」にあります。

導入の効果(実証結果)

先行実施した5つの病棟での検証において、大きな成果を確認しております。

  • 作成時間の短縮
    看護サマリーの作成時間を平均約17分から約6分へ短縮(64.0%削減)。
  • 現場での活用
    月間1,000名を超える退院患者さんの約8割においてAIが活用され、スタッフからも「正確で実用的である」と高い評価を得ています。

今後の展望:さらなる医療DXの推進

今回の成果を基盤として、今後は紹介状などの他の医療文書への適用拡大を進めるほか、Ubie株式会社の「ユビー生成AIサービス」を用いた業務用iPhoneを活用した「音声認識による対話要約」や、院内の手順書を即座に確認できる「AI検索機能」の実装(2026年度早期予定)にも取り組んでまいります。

当院はこれからも、病院DXを積極的に推進し、スタッフが心身ともに余裕を持って、患者さん一人ひとりに寄り添った質の高い医療を提供できる体制づくりを推進してまいります。