大腸がんの治療について

大腸がんは生活様式の西洋化に伴って増加傾向であり、現在死亡率第2位の恐ろしい疾患です。腹痛などの症状があって診断されることは稀で、多くは検診の大腸カメラなどで発見されます。
大腸がんの治療は主に次の4つになります。

1. 早期大腸がんに行われる内視鏡治療(EMR、ESD)
2. 内視鏡治療適応外の大腸がんや進行がんに行われる手術(腹腔鏡手術、開腹手術)
3. 化学療法(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤など)
4. 放射線療法

「術前治療」として、化学療法や放射線療法によりがんを小さくしてから、手術でがんを取り除く方法もあります。例えば、肛門の近くにできた直腸がんの場合、手術でがんを取り除いた後に人工肛門をつけるのが一般的ですが、術前治療によりがんが小さくなれば、肛門温存の手術も可能になることもあります。

相澤病院では、患者さんの治療方針を医師一人が決めるのではなく、外科・内科・化学療法科・放射線診断科・放射線治療科・病理診断科・緩和ケア科などの各分野のスペシャリストが集まり、検討しております (キャンサーボード)。

疾患の進行度や年齢、体力、療養環境等を踏まえて、病院としての治療方針を決め、患者さんにあったよりよい治療をご提案しています。

消化器内科の治療

大腸がんの内視鏡検査と治療

上部・下部消化管の内視鏡検査を中心に、バルーン小腸内視鏡なども併用し、全消化管の異常に対して適切な検査・治療をおこなえる体制となっています。

また消化管手術後に大腸内視鏡検査が困難な患者さんや、前回の検査で痛みの強かった患者さんを対象に、より苦痛の少ない大腸CT検査もおこなっています。

大腸の良性腫瘍や悪性腫瘍(がん)に対しては、内視鏡的ポリープ切除や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの内視鏡治療の対象となる病変か、手術療法・化学療法などが必要な病変かをすみやかに診断し、週1回の他科の医師との症例検討会などを通じて緊密に連携しながら、適切な医療を提供しています。

下記の症状や異常を認めたときには、かかりつけ医に相談のうえ、お早めに消化器内科を受診してください。

・検診での異常や便潜血反応で陽性を指摘されたとき
・改善しない下痢・腹痛・血便・粘液便を認めたとき
・良悪性にかかわらず胃・大腸などの腫瘍を指摘されたとき
・消化管の外側(縦隔や腹腔内)に腫瘤を指摘されたとき

主担当医

新倉 則和
新倉 則和
副院長
消化器内科 統括医長
消化器病センター センター長
内視鏡センター センター長
治験センター センター長
新倉 則和
新倉 則和
副院長
消化器内科 統括医長
消化器病センター センター長
内視鏡センター センター長
治験センター センター長

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医
日本膵臓学会指導医

藤元 瞳
藤元 瞳
消化器病センター 副センター長
消化器内科 医長
藤元 瞳
藤元 瞳
消化器病センター 副センター長
消化器内科 医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本医師会認定産業医
日本内科学会総合内科専門医

五十嵐 亨
五十嵐 亨
内視鏡センター 特命推進役
消化器病センター
消化器内科 医師
五十嵐 亨
五十嵐 亨
内視鏡センター 特命推進役
消化器病センター
消化器内科 医師

日本医師会 認定産業医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本東洋医学会漢方専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本内科学会認定内科指導医
日本消化器病学会指導医

山本 智清
山本 智清
消化器病センター
消化器内科 医長
総合内科 統括医長
医学研修部門 部門長
卒後臨床研修センター センター長
山本 智清
山本 智清
消化器病センター
消化器内科 医長
総合内科 統括医長
医学研修部門 部門長
卒後臨床研修センター センター長

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本内科学会認定内科医
米国内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会指導医

手島 憲一
手島 憲一
消化器病センター
消化器内科 医師
総合内科 医長
手島 憲一
手島 憲一
消化器病センター
消化器内科 医師
総合内科 医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医

西条 勇哉
西条 勇哉
消化器病センター
消化器内科 医長
西条 勇哉
西条 勇哉
消化器病センター
消化器内科 医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医

齊藤 博美
齊藤 博美
消化器病センター
消化器内科 医長
齊藤 博美
齊藤 博美
消化器病センター
消化器内科 医長

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

松本 航
松本 航
消化器病センター
消化器内科 医師
松本 航
松本 航
消化器病センター
消化器内科 医師
雄山 澄華
雄山 澄華
消化器病センター
消化器内科 医師
雄山 澄華
雄山 澄華
消化器病センター
消化器内科 医師

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医

松﨑 豊
松﨑 豊
消化器病センター
消化器内科 医師
松﨑 豊
松﨑 豊
消化器病センター
消化器内科 医師

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

安達 翔太
安達 翔太
消化器病センター
消化器内科 医師
安達 翔太
安達 翔太
消化器病センター
消化器内科 医師
消化器内科
内視鏡センター

消化管外科の治療

大腸がんの外科手術

機能温存を重視した手術から進行がんに対する拡大手術、化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療など多くの選択枝から最適な治療を提供します。

手術の方法は従来の開腹手術と傷の小さな腹腔鏡手術を選択できます。腹腔鏡手術は、傷が小さく目立たないことはもちろんですが、術後の早期回復を可能にすることができます。

相澤病院では大腸がんの根治性を最優先した上で、排便に必要な大腸や肛門を出来るだけ残すことを目指した、機能温存手術にも積極的に取り組んでいます。

患者さんの病態に合わせて対応可能な手術方法をお示しし、それぞれの長所と短所を説明しながら、患者さんの希望に沿って手術アプローチを決定しています。

※ 相澤病院における大腸がんの治療は、およそ8割以上が「腹腔鏡手術」です。※ 全ての患者さんに腹腔鏡下手術が妥当かは、臨床試験でもまだ結果が示されていません。

1. 回盲部切除(腹腔鏡下回盲部切除)(図1)
2. 結腸右半切除(腹腔鏡下結腸右半切除)(図2)
3. 結腸部分切除(図3)
4. S状結腸切除(図4)
5. 前方切除術(腹腔鏡前方切除)(図5)
6. Miles手術(図6)
7. 人工肛門造設術(図7)

開腹手術の主担当医

田内 克典
田内 克典
相澤病院 院長
田内 克典
田内 克典
相澤病院 院長

日本外科学会外科専門医
日本外科学会指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会指導医
日本気管食道科学会気管食道科専門医(外科食道系)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
一般社団法人日本病院会認定 医療安全管理者

宮本 昌武
宮本 昌武
外科センター 医長
宮本 昌武
宮本 昌武
外科センター 医長

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会専門医
日本食道学会食道科認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

竹内 大輔
竹内 大輔
外科センター 医長
竹内 大輔
竹内 大輔
外科センター 医長

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会専門医
日本食道学会食道科認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

腹腔鏡下手術の主担当医

笹原 孝太郎
笹原 孝太郎
消化管外科 統括医長
感染対策室 室長
笹原 孝太郎
笹原 孝太郎
消化管外科 統括医長
感染対策室 室長

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

吉福 清二郎
吉福 清二郎
外科センター 医長
吉福 清二郎
吉福 清二郎
外科センター 医長

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)

亀山 亨
亀山 亨
外科センター 医長
亀山 亨
亀山 亨
外科センター 医長

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)

消化管外科

がん集学治療センターの治療

手術療法以外のがんの治療やケアは、がん集学治療センターでおこないます。がん集学治療センターは、化学療法、放射線療法、緩和ケア、在宅での終末期を過ごしていただくための訪問診療など、がんに関する治療法やケアを一堂に集め、幅広い選択肢の中から一人ひとりにあった治療とケアを組み合わせる「集学的治療」をおこなっています。

がん集学治療センターの医師は、消化器・呼吸器・乳腺・泌尿器科領域などそれぞれの領域で行われているキャンサーボードに参加し、それぞれの患者様について検討を行った上で方針を決定し、がん集学治療センターでの治療が開始されます。

化学療法は、その内容の統一を図るため相澤病院で可能な化学療法のレジメンは登録性とし、その内容はがん集学治療センター内で議論したうえで承認する方針としています。またその実際に対しては、前日のカンファレンス、薬剤師による薬剤の準備、当日の複数の人による化学療法施行の可否チェック、リラックスして化学療法を受けられる環境の整備などの配慮をおこなっています。

放射線療法は、トモセラピー、陽子線治療、ガンマナイフ(脳)の設備を整え、それぞれの利点を発揮できる様に適法と運用をおこなっています。

陽子線治療は、周囲の臓器に影響を及ぼしにくい方法として、近年前立腺がんや小児固形がん、軟部悪性腫瘍などに保険適応となっていますが、そのほかにも「高度先進医療」の中で肺がんや肝臓がんなどへの適応も可能となっています。小児固形がん・軟部悪性腫瘍に関しては、長野県立こども病院や信州大学小児科・整形外科の先生方と、カンファレンスをおこなった上で、適応を検討しています。

緩和ケア科・腫瘍精神科により、さまざまながんによる症状や精神的な苦痛に寄り添えるよう、診療をおこなっています。

また、がん終末期状態で、通院が困難で自宅療養を希望された場合、最後までご自身の自宅に居たいという御希望が叶えられるように、がん終末期訪問診療もおこなっています。
相澤病院のがん統計についてもセンター内に専門部署を整え、相澤病院のがんの治療成績に対する検証もおこなっています。

患者さんが安心して通院していただけるよう、プライバシーに配慮して、受付から診察・治療までをセンター内で完結できるような施設にしています。

その他、施設内には、がん相談支援センターもあり、がんに関するさまざまな相談ができます。もしお悩みや困りごとがあれば、がん専門相談員がお話をうかがいサポートしますので、安心してご相談ください。

このように、様々な状況に対応し、患者様の生活に寄り添いながら、より質の高いがん治療を提供できる様、施設の充実とスタッフの充実を図っています。

がん集学治療センター

相澤病院の大腸がんの治療実績(2019年度)(※検討中)

入院患者と年齢構成
0歳~10歳~20歳~30歳~40歳~50歳~60歳~70歳~80歳~90歳~
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※10症例未満は個人情報保護のため表示していません。

がんの部位
部位割合
結腸54.1%
直腸33.6%
直腸S状結腸移行部10.0%
肛門1.2%
その他1.2%
がんのステージ分類
治療内容と平均在院日数
治療内容割合平均在院日数
検査、診断1.6%3.2日
手術治療82.6%14.1日
化学療法や放射線療法1.5%16.3日
手術治療 + 化学療法や放射線療法0.8%16.0日
その他の療法(緩和ケアなど)13.1%19.5日
内視鏡検査件数
内視鏡治療件数
手術件数
腹腔鏡手術の割合
退院状況
5年生存率

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