ガンマナイフセンターのご紹介
私たちは患者さんと共に、深刻な病に対して真剣に立ち向かうことを約束します。
私たちは患者さんと共に、
深刻な病に対して真剣に
立ち向かうことを約束します。
私たちは患者さんと共に、
深刻な病に対して真剣に
立ち向かうことを約束します。
もし脳に深刻な病気があると告げられたら… 誰もが不安や恐怖を感じることでしょう。そのことを私たちは知っています。信頼できる高度な医療技術を駆使し、あなたやあなたの大切な人が病気の苦痛や不安から開放されることを願って、治療チーム一丸となってガンマナイフ診療に取り組んでいます。
ガンマナイフセンター治療責任者
四方聖二
最近の投稿
ガンマナイフ「ICON」
あなたとあなたの大切な人のために
スウェーデンの脳神経外科医・故ラース・レクセル教授により「定位放射線手術」という概念が1951年に提唱され、1968年にガンマナイフが初めて臨床応用されました。半世紀以上に及ぶ技術的進歩によりガンマナイフ治療のクオリティーは飛躍的に向上し、今日では脳神経外科治療に欠くことのできない治療手段となっています。相澤病院へは2000年に導入され、2013年より「Perfexion」が稼働、2020年8月より最新鋭機「ICON」が稼働を開始しました。
技術的ハイライト
技術的ハイライト1
治療装置の中にある192個のコバルト線源からガンマ線が放出されています。これを細いビーム状にして多方向から病巣に向けて非常に精度高く集中的に照射することが最大の特徴です。これにより線量集中性が高く、周囲正常脳組織への好ましくない被ばくを最小限度に抑えることが可能です。
技術的ハイライト2
「ICON」では新しいテクノロジーとしてコーンビームCT、赤外線によるリアルタイム追尾機能が実装されました。従来は頭部をチタンフレームで強固に固定する必要がありましたが、これによりプラスチックマスク固定でもフレーム固定に遜色ない高い精度での治療が可能となりました。
技術的ハイライト3
プラスチックマスクの作成は約40分で完了します。繰り返し脱着が可能なため、複数回に分割した定位照射(寡分割定位照射)が容易に行えます。従来ガンマナイフでは治療困難と思われた大きな病巣に対しても安全性を担保した寡分割定位照射が可能となりました。
よい治療適応
比較的小さな病変 ガンマナイフ定位放射線治療の適応とされる大きさの目安は最大径3cmまでとなっていますが、小さいものほど治療効果は得られやすく、治療合併症の発生率も低くなります。それ以上の大きさの病巣は外科的手術が推奨されますが、「ICON」による寡分割照射で対応することも可能です。 |
脳深部や機能的に重要な部位に局在する病変 手術により安全に摘出することが困難な場合があり、そのような場合にガンマナイフ定位放射線治療は有望な治療選択肢となります。ガンマナイフの技術的長所は非常に高い照射精度と急峻な線量勾配なので、周囲脳組織の被ばくを最小限度に抑えることができます。 |
多発性病変 転移性脳腫瘍などでは同時に多発性に病変が見つかることもしばしばあります。そのような困難な状況においても、ガンマナイフ定位放射線治療であれば多数の病巣を一度に治療することが可能です。 |
高齢、重度全身合併症、体力低下のある場合 治療による身体的・精神的負担は無視できません。ガンマナイフ定位放射線治療は低侵襲であり、短期間(1日もしくは数日)で完了するので、このような状況にある患者様にはより適した治療法と言えます。 |
治療の流れ
1.初診
対象疾患、年齢、神経症状、画像所見などを多角的に検討し、ガンマナイフの治療適応について専門医が判断します。
2.治療
実際にガンマナイフ定位放射線治療を行う際には、短期入院で行う場合と外来通院で行う場合とがあります。また、麻痺などの神経症状が強い場合には、リハビリテーション入院を組み合わせることもあります。
高精度頭部画像検査(MRI・CT)
高精度の定位放射線治療を行うためには、歪みのない鮮明な治療用画像データが必須です。当院ではMRI・CTの撮影に精通した診療放射線技師チームによりガンマナイフが要求する高水準の治療用画像を撮影しています。また、MRI造影剤は欧州のガイドラインにて推奨されている有害事象リスクの最も低いものを採用しています。
治療計画
照射計画は専用のコンピューター「ガンマプラン」を用いて行います。コンピューターの演算能力も格段に向上し、自由度の高い綿密な照射計画が作成できるようになりました。照射計画自動作成機能(インバースプランニング)は、これまで熟練した治療医が時間をかけて作成した照射計画と同等もしくはそれ以上のものを高度な演算処理により短時間で作成が可能です。
フレーム装着、プラスチックマスク作成
従来ある頭部をチタンフレームで強固に固定する方法と、プラスチックマスクにより固定する方法を選択できます。疾患の種類、患者様の状態、予想される照射時間を総合的に判断し、それぞれの患者様にどちらの固定方法が最適か治療担当医が判断します。
定位照射
定位照射はロボットによりフルオートメーション化され、開始ボタンを押せば照射終了までノンストップで治療が進みます。マスク固定での治療の場合には赤外線によるリアルタイム追尾をおこなっていますので、万が一頭部がわずかに動いた場合でも即座にビームオフするので安全に治療を受けていただけます。もし、途中でトイレに行きたくなった場合は、照射を一時中断することも可能です。
3.治療後の経過観察
特別に指示がない限り、治療後は通常の日常生活に制限はありません。入浴も通常どおりで結構ですが、頭皮の近傍にある病変を治療した場合には、治療後同部位に一過性の局所脱毛が見られることがあります。治療直後や翌日に一過性に悪心、嘔吐、倦怠感(放射線性宿酔)などがまれに見られることがあり、特に長時間の治療を受けられた場合に起こりやすい現象です。その際は入院の上、必要に応じて点滴や制吐剤の投与などの追加処置を行います。治療後の脳浮腫の出現や増悪が懸念される場合、またてんかん発作の可能性が予見されるような場合、治療後数日間から数週間、ステロイド、抗浮腫薬、抗てんかん薬などの投薬治療をおこなうことがあります。
ガンマナイフ定位放射線治療においては治療効果の判定に数カ月から数年を要するため、治療病変の追跡が大変重要です。検査や診察の頻度は疾患の種類によりさまざまです。例えば髄膜種や聴神経腫瘍などの良性腫瘍の場合は治療後6ヶ月、1年、2年、3年、…といった具合です。また下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫ではこれにあわせて視野視力検査や内分泌学的検査が必要になります。転移性脳腫瘍などの悪性疾患では、2-3カ月毎にMRI検査・診察を行い注意深い経過観察が必要になります。ガンマナイフ定位放射線治療後の経過については、その治療や診断に精通した医師のもとでの経過観察が推奨されます。
治療の流れ
①初診
対象疾患、年齢、神経症状、画像所見などを多角的に検討し、ガンマナイフの治療適応について専門医が判断します。
治療適応あり
悪性疾患では日に日に病状が悪化していくことがありますので、極力早く治療が行えるように治療日程を調整します。
治療適応なし
他に考えられる最善の治療選択肢を提案します。他の医療機関への受診が望ましい場合には、スムーズに受診していただけるよう情報提供書を作成します。
判断が難しい
脳神経外科や放射線治療科の専門医と学際的に検討します。治療方針を決定するまで数日のお時間を頂くこともあります。
②治療
実際にガンマナイフ定位放射線治療を行う際には、短期入院で行う場合と外来通院で行う場合とがあります。また、麻痺などの神経症状が強い場合には、リハビリテーション入院を組み合わせることもあります。
高精度頭部画像検査(MRI・CT)
高精度の定位放射線治療を行うためには、歪みのない鮮明な治療用画像データが必須です。当院ではMRI・CTの撮影に精通した診療放射線技師チームによりガンマナイフが要求する高水準の治療用画像を撮影しています。また、MRI造影剤は欧州のガイドラインにて推奨されている有害事象リスクの最も低いものを採用しています。
治療計画
照射計画は専用のコンピューター「ガンマプラン」を用いて行います。コンピューターの演算能力も格段に向上し、自由度の高い綿密な照射計画が作成できるようになりました。照射計画自動作成機能(インバースプランニング)は、これまで熟練した治療医が時間をかけて作成した照射計画と同等もしくはそれ以上のものを高度な演算処理により短時間で作成が可能です。
フレーム装着、プラスチックマスク作成
従来からある頭部をチタンフレームで強固に固定する方法と、プラスチックマスクにより固定する方法を選択できます。疾患の種類、患者様の状態、予想される照射時間を総合的に判断し、それぞれの患者様にどちらの固定方法が最適か治療担当医が判断します。
定位照射
定位照射はロボットによりフルオートメーション化され、開始ボタンを押せば照射終了までノンストップで治療が進みます。マスク固定での治療の場合には赤外線によるリアルタイム追尾をおこなっていますので、万が一頭部がわずかに動いた場合でも即座にビームオフするので安全に治療を受けていただけます。もし、途中でトイレに行きたくなった場合は、照射を一時中断することも可能です。
③治療後の経過観察
特別に指示がない限り、治療後は通常の日常生活に制限はありません。入浴も通常どおりで結構ですが、頭皮の近傍にある病変を治療した場合には、治療後同部位に一過性の局所脱毛が見られることがあります。治療直後や翌日に一過性に悪心、嘔吐、倦怠感(放射線性宿酔)などがまれに見られることがあり、特に長時間の治療を受けられた場合に起こりやすい現象です。その際は入院の上、必要に応じて点滴や制吐剤の投与などの追加処置を行います。治療後の脳浮腫の出現や増悪が懸念される場合、またてんかん発作の可能性が予見されるような場合、治療後数日間から数週間、ステロイド、抗浮腫薬、抗てんかん薬などの投薬治療をおこなうことがあります。
ガンマナイフ定位放射線治療においては治療効果の判定に数カ月から数年を要するため、治療病変の追跡が大変重要です。検査や診察の頻度は疾患の種類によりさまざまです。例えば髄膜種や聴神経腫瘍などの良性腫瘍の場合は治療後6ヶ月、1年、2年、3年、…といった具合です。また下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫ではこれにあわせて視野視力検査や内分泌学的検査が必要になります。転移性脳腫瘍などの悪性疾患では、2-3カ月毎にMRI検査・診察を行い注意深い経過観察が必要になります。ガンマナイフ定位放射線治療後の経過については、その治療や診断に精通した医師のもとでの経過観察が推奨されます。
交流電場脳腫瘍治療システムについて
膠芽腫は脳に発生する治療困難な悪性腫瘍の一つです。これに対する治療法として手術、放射線療法、薬物療法(テモゾロミド、ベバシズマブ)を組み合わせることが標準治療とされています。しかし、これらの治療を行っても、多くの患者さんにおいて根治は難しいのが現状です。そこに膠芽腫に対する新たな治療法として交流電場脳腫瘍治療が加わりました。
交流電場腫瘍治療システム「オプチューン(NovoTTF-100A システム)」は、厚生労働省が初発膠芽腫治療として2016年12月に薬事承認を取得した治療機器です。オプチューンによる治療は、脳内に形成した腫瘍治療電場を腫瘍細胞に作用させることで、腫瘍細胞が分裂して増殖するのを阻害して腫瘍の成長を遅らせようとする治療法です。初発膠芽腫に対して、維持療法としてテモゾロミドと併用する事でテモゾロミド単独よりも生存期間が延長することが証明されています。
公的医療保険の適応の対象となるのは、テント上※初発膠芽腫と診断された成人患者さんで、外科手術及び放射線治療が行われた後に開始されます。当院ではオプチューンによる治療の提供をすでに開始していますが、剃毛が必要なことや長期間頭皮に電極を貼り付ける必要があり、当該治療を希望されない患者さんもいます。その場合でも、医療水準に照らして適切と考えられる治療方を提案しています。
ご利用案内
治療日時
平日8:30~17:10(予約制)
ご予約・お問い合わせ
がんに関するご相談
Tel. 0263-33-1251
(受付時間 平日9:00~16:30)
診察・治療のご予約
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トモセラピーはCTの技術を応用し、360度あらゆる方向から放射線量を調整しながら照射します。病巣への集中制を高めるために、照射する部位の照準を治療のたびに合わせ、周辺にある正常組織へのダメージを減らします。
放射線治療科
放射線治療科は、先進医療の「陽子線治療」、強度変調放射線治療(IMRT)の「トモセラピーHDA」、脳病変を治療する「ガンマナイフICON」と、国内でも有数の放射線治療装置を揃えた診療科です。
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