整形外科リハ科の取り組み
整形外科リハ科では、整形外科疾患で入院された患者さんに対し、入院直後から積極的なリハビリテーションを実施しています。併せて、外来リハビリテーションも充実させ、よりよい医療を患者さんに提供できるよう取り組んでいます。
多様な対象疾患
年間に入院では約1250名、外来では約1000名の患者さんにリハビリテーションを実施しています。
救命救急センターから外傷による多様な整形外科疾患の患者さんが入院し、その後のリハビリテーションを実施しています。
入院リハビリテーション
リハビリテーションは入院当日または翌日から開始し、365日提供しています。
また、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの他職種と常に連携をとり、安全で効果的なリハビリテーションを考え、早期自宅退院ができるように支援しています。
外来リハビリテーション
理学療法では、骨折、変形性疾患、炎症性疾患などに対して幅広くリハビリテーションを実施しています。作業療法では、手外科専門医の指導のもと、手や肘の骨折、腱や神経を損傷した患者さんに「使える手」の獲得を目指しハンドセラピィを実施しています。
各種認定取得者が行う専門的リハビリテーション
整形外科リハ科では下記のような認定を受けたスタッフが在籍し、専門性の高いリハビリテーションを提供しています。また、部署として認定取得に向けたサポートや、高い専門性を追求するために臨床研究にも積極的に取り組んでいます。
認定資格等
・認定理学療法士
・認定作業療法士
・呼吸療法認定士
・精密知覚機能検査に関する研修修了
・日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー
・臨床実習指導者研修修了
・認知症アセスメントDASC-21基礎講座研修修了
・地域包括ケア推進リーダー
・介護予防推進リーダー
・フレイル対策推進マネージャー
対外的活動報告
論文・執筆
Sakurai T Combined home and clinic-based therapy versus home-based exercise programme after distal radial fracture: a randomized controlled study. JHS(Euro) 2024
鳥山貴大 脊髄損傷不全対麻痺者に対してHonda歩行アシストを使用した経験-ロボット装着の有無による歩行パターンの変化-.リハビリテーション・エンジニアリング37(2).2022
鳥山貴大 脊髄損傷に対するPT・OTアプローチ~臨床経過モデルに基づく介入~第3章 11.ロボティクスアプローチ(共著)2022.9
櫻井利康 手の外傷に対する外来作業療法と自主練習プログラム.OTジャーナル56(8)増刊号.三輪書店.2022.7
鳥山貴大 理学療法ガイドライン第2版/公益社団法人 日本理学療法士協会.医学書院.(SR班).2021.10
高橋祐司 橈骨遠位端骨折において術後3週のADLでの痛みは治療成績の不良を予測する.相澤病院医学雑誌第19:33-36.2021.
富井啓太 環境因子は大腿骨近位部骨折の再骨折リスクである.相澤病院医学雑誌19:27-32.2021.
櫻井利康 認知症ケア加算1から2へ転換して明らかになったこと.相澤病院医学雑誌19:79-81.2021.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折術後の手の腫張と治療成績との関連.日ハ会誌13(2):76-80.2021.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折術後におけるPatient-Rated Wrist Evaluationの困難度と識別力.日ハ会誌13(1):25-31.2021.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折術後の自主練習量と治療成績の関連 自主練習プログラムの有効性.作業療法39(5):568-578.2020.
近藤さやか 人工骨頭置換術後の脱臼肢位の理解に必要な認知機能のcut off値とは?. 相澤病院医学雑誌第18:5-7.2020.
奥原健史 重度認知機能低下した大腿骨近位部骨折患者における自宅復帰に必要な家族介護力.相澤病院医学雑誌第18:9-11.2020.
鳥山貴大 脊髄損傷第3腰髄不全対麻痺1症例にロボットスーツHALを使用した経験.相澤病院医学雑誌第18:47-50.2020.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折におけるMHQ(Michigan Hand Outcomes Questionnaire)の併存的妥当性.日手会誌36(6):1086.2020.
小林勇矢 大腿骨近位部骨折の作業療法の実践 新潟作業療法士会学術誌13:3-9.2019
鳥山貴大 回復遅延型ギラン・バレー症候群患者の起居動作.歩行.セルフケア自立の特徴.メディカルプレス.2019.4.
鳥山貴大 脊髄損傷リハビリテーションマニュアル 第3版(共著).2019.6.
鳥山貴大 外骨格型ロボット装具ReWalkの使用経験-監視下での施設内外の歩行を獲得した第7胸髄完全対麻痺者-.リハビリテーションエンジニアリング34(3).2019.
櫻井利康 大腿骨近位部骨折における高齢者の自宅退院に必要な認知機能.相澤病院医学雑誌第17:33-36.2019.
高橋祐司 橈骨遠位端骨折における術後早期の疼痛は治療成績と関連する.日ハ会誌11(2):50-53.2019.
鳥山貴大 重度不全四肢麻痺(C6)から屋内歩行が自立した一症例.PTジャーナル52(1).2018.
鳥山貴大 歩行練習にロボットスーツHAL福祉用を併用した脊髄障害の一症例-ロボットを併用した理学療法介入の取り組み-.リハビリテーションエンジニアリング33(1).2018.
櫻井利康 急性期病院における転倒・転落危険因子の検討 ―ロジスティック回帰分析を用いた後方視的研究―.相澤病院医学雑誌16:9-12.2018.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折術後の浮腫測定法-リングゲージ法と掌囲法の反応性-.長野県作業療法士会学術誌35:5-7.2017.
小林勇矢 大腿骨頚部/転子部骨折の作業療法.作業療法マニュアル38.2017.
櫻井利康 橈骨遠位端骨折の術後成績にロコモティブシンドロームが関連する.長野県作業療法士会学術誌34:98-104.2016.
三村祐太 急性期における脊椎椎体骨折後の排泄動作自立に影響する因子の検討.長野県作業療法士会学術誌34:105-109.2016.
櫻井利康 術前の抑うつ傾向は橈骨遠位端骨折の術後成績に影響する─単施設前向きコホート研究─.日ハ会誌9:136-139.2016.
櫻井利康 手の浮腫測定法のリングゲージ法と掌囲法の信頼性と妥当性の検討.作業療法35(5):507-514.2016.
小林勇矢 運動器疾患における急性期の作業療法.作業療法ジャーナル50:1267-1273.2016.
奥原健史 大腿骨近位部骨折患者における退院時の排泄動作自立に影響する因子について.長野県作業療法士会学術誌33:64-69.2015
講師
櫻井利康 認定作業療法士取得研修 「研究法⑥」講師 2023/10/14-15
櫻井利康 認定作業療法士取得研修 「研究法⑤」講師 2023/9/10
関崎研八 運動器認定理学療法士臨床認定カリキュラム 講師 2023/9/4-5
鳥山貴大 運動器認定理学療法士臨床認定カリキュラム 講師 2023/9/6