1ヶ月間、我が子と密な時間を過ごせたことは
一生涯記憶に残る経験となりました。

(男性 作業療法士)

育児休暇取得を悩んでいた私の背中を押してくれたのは、部署の主任と科長でした。

当時、私と妻は、世に言うコロナ禍において、育児に対して不安を抱えていました。初めての出産、初めての育児であるにもかかわらず、両親学級は中止、入院中の面会は禁止となり、父親として育児にかかわるイメージが持てずにいました。頼りになるのは、友人の体験談とYou Tubeという状況でした。

※写真はイメージです。

そんな中、育休を取得する決断をしました。当初は、業務に穴を空ける申し訳なさと、一時的に減収となる経済的不安がありましたが、部署の方々の理解もあり、1か月間の育休を結果的には取得できました。育休を取得してよかったと感じたことを以下に挙げます。

オムツ交換や抱っこ、沐浴に早くなれることができた。産後安静が必要な妻の代わりに、炊事や買い物等の家事と沐浴が行えた。夜泣きする子に対して妻と協力して対応でき、昼間に妻が休める時間を作れた。妻のマタニティー・ブルーを支えられた。そして何より、1か月間、我が子と密な時間を過ごせたことは生涯記憶に残る経験となりました。

職場復帰の際は、部署の皆に「おかえり!」と暖かく迎え入れていただきました。当初抱いていた経済的不安は、育児休業給付金で一部補填され、想定していたよりも減収幅は小さかったです。父親が育休を取得するメリットは、母子の健康を支える上で大いにあると実感しました。私の経験が、これから育児を控える方の参考になれば幸いです。