今回のコラムは、妊娠中の症状とその対処方法 第4弾です。
妊娠中は体重管理について気をつけてくださいね~と良く耳にすると思います。体重は後半になるほど増えてきやすく、なかなかコントロールは難しいです。初期のつわりが落ち着いて、体調が戻ってきたら、少しずつ体重が増えすぎないように注意していきましょう。もう一方で、やせすぎの妊婦さんも要注意です!!!
妊娠中ある程度体重が増えることも必要ですので、過度の食事制限などはやめましょう。

体重増加・食事管理・肥満

妊婦さんからは「妊娠中の食事でどんなことに気をつけたらよいか」「つわりの時や貧血の時の食事」「サプリメントのこと」「運動はどの程度したらいいか」という質問は多いです。体重の増え過ぎ(15-20kg以上増加という場合もあります)は、この後にある血圧の所にも載っているような影響がありますので、注意したいところですね。

体重を増やさないようにするには、野菜を多めに取ったり、1回の量を少なくして小分けに食べたりと工夫が必要ですよね。妊娠後半になるとさらに赤ちゃんも大きくなるため、体重コントロールが難しくなります。つわりが落ち着いたら、徐々に体調をみながら、食事を意識していきましょう。

※食事については当院栄養士からの話もありますので、ぜひご参考ください。

妊娠期の体重管理について
血圧

妊娠中一番気をつけたい病気の一つである「妊娠高血圧症候群」を、妊婦さんには知っておいていただきたいです。妊娠後半から血圧が上昇することが特徴で、これにたんぱく尿、浮腫の症状も出てくると、さらに母体に負担がかかっているサインになります。高血圧になるだけではなく、様々な合併症を引き起こします。母体の子癇(しかん)発作(痙攣)、常位胎盤早期剥離、胎児の発育停止、胎児死亡等を引き起こす恐ろしい病気につながりかねないので、まずは血圧コントロールが必要となってきます。

血圧と体重は深い関係にあって、食事での塩分制限などで血圧をコントロールすることも必要ですが、体重を増やしすぎないことも血圧上昇を予防する重要なポイントです。

浮腫

妊娠後半になると浮腫みやすくなります。急に「朝起きたら瞼が腫れぼったい」など、いつもと違うむくみ方の場合は妊娠高血圧や妊娠糖尿病との関連もあるため、いつもと違う症状がある時は病院へご相談ください。尿の出にくい場合も注意が必要です。

前回のコラム記事

vol.08 外来でよくきかれる妊娠中の症状とその対処方法【第3弾】

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