救急科専門研修プログラム修了者  山本 祥寛

ERのバックアップ体制は万全。
人間的にも尊敬できるスタッフに囲まれています。

将来は、大学時代から目標としていた小児救急の道に進むため、まずは救急医療全般に携わりたいと考え、救命救急に力を入れている相澤病院を初期研修の場として選びました。ERは他のどの科よりも、大学で学んだ知識を総動員し、活かすことのできる科であることも魅力でした。また、実は病院見学の時に私自身が気胸にかかってしまい、この病院で治療を受けたという不思議な縁も、選択を後押ししたかもしれません。
初期研修の2年間で約2,000症例を経験し、この病院でさらに知識を深めたいと、そのまま救急科の専門医コースに進むことを決めました。
ERでは、基本的に日勤と夜勤で外来診療に携わります。バックアップ体制がしっかりと整っており、病院全体が協力し合って患者さんを受け入れています。上級医の先生方もコメディカルスタッフの皆さんも、ちょっとした質問にも快く答えてくださり、各科の垣根が低い、とても相談しやすい環境だなと感じています。人間的にも本当に尊敬できる方々が多く、そんなところも専門医コースで相澤病院を選んだ大きな理由です。

ファーストタッチで豊富な症例を経験できる。自分の力を磨くのに最高の環境だと思います。

救急科の専門医プログラムの一番のメリットはやはり、「ファーストタッチ」で患者さんの診療に携われるところです。相澤病院の救急外来は、ウォークインが年間約3~4万人、救急搬送が約6000~7000台、それに加えヘリコプターでの搬送もありますので、症例はかなり豊富。ファーストタッチで自分の力を磨くには最高の環境だと思います。
ERでは、軽症に見えた患者さんが実は重症で、予想外の結果が起きることも少なくありません。その見極めが難しく、ストレスに感じることもあります。
ですが、ERに来られた時には意識が朦朧としていた方が治療の結果、まず食事をとれるようになり、その後順調に元気になり…という姿を目にすると、本当にやりがいを感じます。時には、回復された患者さんから感謝のお手紙をいただくこともあり、とても励みになります。

将来は小児救急に携わり、未来ある子どもたちを救いたい。

松本は、自然豊かなのに駅前は都会的な雰囲気なのがいいですね。いろんなものが手軽に揃いますし、住居も快適。休日はドライブに出かけたり、勉強をしたりして過ごします。時には同僚と食事に出かけたりもします。本当に暮らしやすくていい町だなと思います。

将来、小児救急に携わりたいと考えているのは「未来あるお子さんを救う」ということに大きな意義を感じるからです。私自身、長く小児ぜんそくを患っており、その時に診てくださったかかりつけ医の先生が、自分の目指す理想の医師像となっています。
まずは相澤病院のERで救急医療全般を学び、いずれは小児専門の医療機関で子どもの重症症例などを経験しながら、小児救急の専門知識を積極的に身につけていきたいと思っています。

※本原稿は2019年6月に取材・撮影