救急看護認定看護師 中村 恵子

1985年相澤病院入社、脳神経外科科病棟に配属、一般外科以外の全科を経験後、2003年救急看護認定看護師の資格取得を目指し進学。
2004年救急看護師資格を取得。
2012年、地域医療機関に就職するため一旦離職。
2016年、復職し現在、救命救急センターに勤務。

目指した理由

新人で脳神経外科に配属となり、その当時は脳外科の救急車は病棟で受け入れていました。その後、内科、整形外科、産婦人科、循環器科、消化器科等々経験し、急性期看護が自分には向いていると感じ、その当時発足した認定看護師に興味を持ちました。そんなとき、救急外来への異動が決まり、救急看護認定看護師の資格受験を決意しました。

こんな仕事をしています

認定看護師取得後、当時のICUにて集中ケアを1年経験したあと、初療業務の今の救命救急センターERで、看護実践を積んできました。重症患者の管理、Drカー出動時の同乗、救急ヘリコプター患者の受け入れ等々、およそERで対応する患者全てに対して、即応できる実践能力を発揮してきました。また、東日本大震災時には、日本DMATの一員として、病院支援に出動しました。
院内外に向けて、一次救命処置(BLS)を普及するため、標準コースの開催をしています。
現在は、管理職としてER全体の環境を整える仕事を担い、次世代に繋ぐ準備をしています。

メッセージ

もうかれこれ、認定更新は3回しました。
救急看護は急な病気やケガに対して、幅広い知識や技能が必要となる領域です。突然の意識消失や、指を落としてしまったとか、食事が摂れないなど、様々な症状の方がやって来ます。時には、陣痛の始まった妊婦さんやお酒に酔った方も救急車に乗ってやって来ます。そのような状況で優先順位を決定するトリアージ能力、様々な疾患やケガに対する必要な処置に即応できる実践能力、疾患やケガに対する加療過程を見越し予測できる先見能力を兼ね備えているのが、救急看護師なのです。
様々なサブスペシャリティの選択も可能で、集中ケア、災害、外傷、病院前活動等々自分に合った看護スタイルを見つけられます。

認定看護管理者とは

看護管理者として優れた資質を持ち、多様なヘルスケアニーズを持つ個人や家族、地域住民に対し、質の高い組織的看護サービスを提供することにより、保健医療福祉に貢献する者。

専門看護師とは

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人や家族、集団に、水準の高い看護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識や技術を持ち、日本看護協会の認定を受けた看護師。実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を果たす。

認定看護師とは

ある特定の分野において、熟練した看護技術と知識を有するものとして、日本看護協会の認定を受けた看護師。看護ケアの広がりと質の向上を目的とし、実践・指導・相談の3つの役割を果たす。