2021年7月に新型コロナウイルス感染症に対して抗体カクテル療法が厚生労働省に承認され、相澤病院でも抗体カクテル療法を開始しています。
抗体カクテル療法とは?
「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2種類の抗体を混ぜ合わせて使用する治療です。
新型コロナウイルスの表面に2種類の抗体が結合することで、ウイルスの増殖を抑え、重症化を予防することが期待されます。
治療方法
20-30分の点滴を1回おこないます。
対象となる患者さん
1~3のすべてに当てはまる患者さんが対象となります。
- 新型コロナウイルス感染症と診断され発症から7日以内
- 酸素投与を必要としない
- 以下の重症化リスク因子を1つ以上持っている
重症化リスク因子 |
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副作用について
頻度は高くありませんが、インフュージョンリアクション※1や過敏症(アレルギー反応)※2の報告があります。
※1 インフュージョンリアクション
抗体製剤と呼ばれる薬を点滴したときに起こることのある体の反応で、発熱・悪寒・吐き気・痒み等の症状が現れます。
※2 過敏症(アレルギー反応)
薬に対して体の免疫機能が過剰に反応することで、全身に起こる急性アレルギー反応がまれに現れる場合があります。